いよいよ三月の釣り解禁が後一か月ほどでやって来る。
この時期何となく落ち着かないのは、釣り禁断症状が出始めてきたからに違いない。
そして春の気配に誘われ千葉県の養老渓谷チバニアンを訪ねる事となった。
実は四年程前から訪ねたい所ではあったのだが、コロナの影響で足踏みをしていたのだ。
こちらは私のもう一つの趣味の古代ロマン探訪なのだが、
釣り禁断症状解消の為に訪ねる事となった。(理屈はともかくどこか遊びに行きたいのだ。)
今回の相棒は我流テンカラの会のメンバーで、幼馴染の江部君との二人旅、
チバニアン見学とついでに早咲きの河津桜を楽しもうと言うことになった。
チバニアンと言う名前に興味を示す人と全く興味を示さない人とに分かれると思うが、
ぜひ皆さんに興味を持ってほしいと思っている。
何故なら知れば知るほど不思議な世界、ドラえもんの冒険旅行のように、
『タイムマシン』で過去や未来の世界に行けるかも知れないのだ。
大げさに言ってしまうと、我々の住むこの地球の過去に起きた出来事、
その痕跡に触れることができるかもしれないのだ。
同行の江部君もその世界が大好き人間なので、面白い旅となったのはもちろんである。
私も正しく理解しているかどうかわからないが、
まずこの地球の表面はN極とS極に分かれていて磁気が流れている。
その磁気を帯びた地球の岩石の地場が何千年か毎に入れ替わるようで、
今から約77万年前にその逆転現象が起きたようだ。
その逆転現象を観察できる場所がこの養老渓谷で、
白尾火山灰層によって視覚的に見やすく年代特定がしやすいようだ。
火山灰が白く堆積した時期がこの逆転現象と同じ時期のようだ。
または逆転現象で火山が誘発されて噴火し、火山灰が堆積したのかもしれない。
そして地球46億年の歴史の中で、更新世中期の77万4千年から12万9千年の間を、
日本の地名からチバニアンと名付けられたのである。
多くの研究者の長年の努力によって達成された快挙であり千葉県民の喜びであるようだ。
そして地球の歴史の中で、
5千年毎に何度もこの地磁気逆転現象が起きているらしいことが分かっており、
私にはその五千年と言う数字に興味をそそられるのである。
その代表格が中米メキシコのユカタン半島に点在する『マヤ文明』、
その遺跡から発見されたアステカのカレンダー、
20トンの石の円柱(バームクーヘンような円柱)の平らな部分に刻まれた、
第一の太陽から第5の太陽と呼ばれる文明。
5千年毎に文明が起きては滅びを繰り返していると書かれており、
現在は第5の太陽の時期で、すでに5千年が終わろうとしており、
終わる理由は良く分からないが『血液のなにかが原因で』終わるようだ。
そしてこの文明は天文学が異常に発展している事と、膨大な数字を操っていたようで、
数字にゼロの概念があり、更に一、十、百、千、万、それ以上の数字の位があり、
カレンダーも20種類程を使い分けていたようだ。
(ちなみにゼロの概念は、我々の文明で使われ始めたのは500年前だ。)
更に今我々が使っているカレンダーと小数点以下まで同じカレンダーを使っていたようであり、
更に千年単位の長期カレンダーもあるらしい。(詳しい事や正確な事は分からないが。)
まるで宇宙を旅するために膨大な数字やカレンダーが必要だったのではないかと想像してしまう。
メキシコの国立人類学博物館に展示してある石板に数字の位は展示してあった。
ただここで一つ心配なことがある。
もし5千年毎に地球上に危機が起こる事を知っている文明があったとすると、
それを回避するために正確なカレンダーや宇宙の知識が必要だったのではないか、などと想像して
しまう。(地球外に、つまり宇宙に避難する為に)
そういえば同じ博物館に、まるで宇宙船に乗っているようなマヤ人が、
描かれていた絵があったように記憶している。(それが宇宙船かどうかは分かりません。)
どちらにしても文明が進めば人類は宇宙を目指すに違いないが、
世界中の遺跡が示すように文明は永遠に続くことは無いということだと思う。
他にも5千年にまつわる面白い話や遺跡があるので、機会があればまたご紹介致します。