里山の動物たち

昨日は4月だと言うのに夏日を記録、ついつい誘われるように川へ向かい午後を過ごす。

山吹の花は満開を迎え、華やいだ黄色の花びらが日陰の山あいを飾っていた。

 

いいねー! ついに本格的な毛鉤シーズンとなったようだ。

 

若い頃は釣る事だけに夢中だったが、最近では年のせいか動物や草花の生命力に目を奪われる。

昨日も楽しく岩魚、山女魚と遊び、いくつかの発見もあった。

 

特筆すべきは背中に傷を負った山女魚、23センチ程の中型サイズで、

岩盤の川底水深20センチ程の瀬の中から毛鉤に出た。

 

釣り上げて見ると背中に傷を負っているではないか。

一センチ程の丸い傷でまだ新しく痛々しい。

 

昔はそうゆう傷付いた魚を時々見かけたものだが、原因はだいたい人間が犯人で、

カンテラの明かりでヤスを使っての夜突き漁が流行っていた。

その時に負った傷かも知れない。

 

私も子供の頃連れていってもらい岩魚、山女魚を捕ったものだが

今は禁止されているはずだ。

 

しかしよく見ると傷口の大きさがヤス突きの傷でもなさそうだし病気でも無さそうだ。

それに傷口の皮が無いのも不自然である。

 

そんな事を考えながら釣っていると新たな発見、

もしかしたら鳥に狙われたのかなァーと思うようになった。

 

何故なら川に張り出した木の枝にカラスが止まり、じっと川を見つめているのを発見。

カワセミの例もあるしあいつならやりかねない。

 

いつも釣りを終えての帰り際、釣った魚のハラワタを取り出し下処理をする。

それを高い木の枝にとまって見ているのがカラスで、私が立ち去ろうとすると

音もなく飛んできて魚のハラワタを食べる。

 

今はカラスも子育ての時期、直接魚を捕っていても不思議ではない。

 

そんな事を考えながら釣っていると今度は川ネズミに遭遇、

こいつも犯人の可能性を否定できない。

 

見た目と違いこいつも結構どう猛な奴で、自分より大きな魚を襲うらしいのだ。

あるいはもしかしたら傷口の状態からトンビかもしれない。

 

名探偵テンカラットの推理は続く。笑

 

本日の釣果、7匹で持ち帰り家族の分4匹でした。