13日(土) 日差しが暑い、そろそろ毛鉤の季節かと空を仰ぐ。
6~7年前の3月28日に山女魚、岩魚3匹を毛鉤で掛けた事が有り、
それが私の毛鉤最速の記録だ。
山吹の花の咲く少し前からが良いのだが、昨日はまさしくそのタイミングであった。
現地に着いたのは12時少し前、釣り人は少なそうだ。
『 気合を入れて試してみるか 』と支度に取り掛かる。
いつもよりずっと下流のナメの続くポイントまで歩き、斜面を下り河原に降り立つ。
ここは川底の岩盤がむき出しで、ところどころが削られて深みとなっている。
そこが山女魚の居付くポイントになっており、時々尺を越える奴が顔を出す。
コンビニ弁当を食べ終えいよいよ今年初めての毛鉤を試す時がきた。
13時釣行開始、少し虫も飛んでおり期待が持てそうだ。
気が付くと右上の道路には2台の車が止まってこちらを見ている。
釣り帰りの人達が私の毛鉤釣りを見ているらしい。
『かっこいい所を見せなければ。』と最小限の動きで毛鉤を打つ。
毛鉤ポイントに着水、10センチ程流れてライズ、合わせて22センチを確保。
きれいな山女魚、右上の道路から拍手、見上げて軽く会釈、カッコ良く決まった。
何事もなかったかのように上流へ移動、静かに竿を振り毛鉤をポイントへ。
二匹目を確保、チラッと道路を見るが車は立ち去った後であった。決まったのに残念。
その後毛鉤が振り難いポイントが続きエサ釣りに変える。
堰堤を越えて更に上流を目指す。
小さいのが4~5匹掛かり、針を飲まれてしまった奴を残して放流を繰り返す。
時間は16時を回り通らずの滝となる。
この滝つぼを最後に納竿と決めてエサを投入、目印が僅かに動き合わせて驚く。
寄って来ないのだがガンガンの引きである。
『 ハリス03の悲劇 』が今日もまたかと脳裏に浮かび、竿を立てて必死に堪える。
やがて徐々に寄ってきて岸に引きずり上げる事に成功。
まるまると太った尺山女魚を確保、めでたしめでたしの一日となった。
今回は写真にも収めたのでご覧あれ。
今年最初のテンカラめでたく山女魚2匹を確保。
これにて『 エサと毛鉤の二刀流達成 』となりました。